2018年06月19日

屠殺

「屠殺 監禁畜舎・食肉処理場・食の安全」
 テッド・ジェノウェイズ著 緑風出版刊

アメリカで、豚肉の低価格商品を売りにしている屠殺産業が引き起こした数々の悲劇についてのドキュメント。
豚の飼育に際しての虐待、屠畜に際してのヒスパニック系違法移民の酷使、病気怪我の秘匿などなど。
こんなの読んだら、スパムなんぞ食べられなくなる。
豚の頭蓋骨周辺の肉を取るため、スプレーガンを使うのだが、その際、組織が飛び散って、周囲に赤い霧となって漂い、豚の神経蛋白にさらされ、自己免疫を介して末梢神経障害を引き起こしたとか。
たまたま豚の虐待シーンを読んだ後に、ふと目を上げたら、鼻セレブのミニブタパッケージと目があってしまったvv

アメリカでは養豚業者は中華系が多いと聞いたことがあって、アメリカンポークって言っても、メイドインチャイナみたいなもんだなーという認識で、元々アメリカンポークは食べていない。
本書に出てくる業者は中華系ではないが、アメリカの大手豚屠畜業者がこんな状態なら、中華系は察して余りある。
スパムを考案した業者が出てくるが、こういう加工肉になると、もう原材料がどんな感じなのか、怖くてたまらない。
元々くず肉を利用するためにスパムが考えられたそうで、脂肪分27%とかvv
豚は生後半年ほどで出荷されるため、異常プリオンが増えるまでには至らないのだが、それでも、頭蓋骨周辺を食用にして大丈夫なんだろうか?脳組織が混じらないんだろうか?(現在はスプレーガンは使用されていないよう)
アメリカンビーフのBSE疑惑以外に、アメリカンポークの抗生物質多用とか、怖すぎて食べられない。
精肉なら避けられるが、加工肉になっていたら、避けようがない。

屠畜場の労働者にヒスパニック系が多いのは、以前別の本で読んで知っていた。
きつく、安月給のため、アメリカ人は働きたがらず、不法移民が働いているが、一年で90%もの人が入れ替わるとか。

本書では、ヒスパニックに職を奪われた、不法移民を追い返そうとアメリカ人が抗議活動をしていたりするのだが、そこに至るまでの動き、トランプを大統領にしてしまった社会の流れが描かれている。

そもそも、第二次大戦中、日本人移民を収容所に入れ、財産を没収。
→日本人が持っていた農地をメキシコ人移民に耕作させる(当時のカリフォルニア州では、日本人移民の耕作で農業の70%がまかなわれていたとか)。
→多くのメキシコ人がアメリカに流れ込む。
→屠畜業者が白人労働者の賃金をカット。ストに対して、会社を売却するなどして、労働者との契約を白紙解除。
→低賃金でも働くメキシコ人に取って代わる。
→アメリカとメキシコの貿易協定で、安いアメリカ産の農産物がメキシコに流入、メキシコ人農夫が仕事を奪われ、アメリカに仕事をしに行く。
→どんどんメキシコ人がアメリカに入ってきて、どんどんメキシコ人集落ができる。
→メキシコ人出てけ運動。
→人種差別が強まる。
→不法移民のメキシコ人を強制送還させると、屠畜場はその分の人員を、合法政治移民のベトナム人などでカバー。
→トランプ大統領誕生。

どう考えても、日本人移民を収容所送りにしたアメリカ政府が元凶だし、白人労働者を実質解雇してメキシコ人に置き換えた白人経営者が元凶なんだが。
なんで、白人労働者はメキシコ人排斥に向かったのだ。
戦うべきは白人経営者と政府なのに。
ただ、白人経営者と政府が癒着していて、無茶苦茶な法律を連発して、白人労働者の抵抗をつぶしたというのもあるんだけど。
白人労働者は腹いせに自分より弱い立場の人間を叩いている感じ。

ところで、市内に食肉加工会社があって、屠畜場から来た枝肉とかを加工しているのだが、ここの前に、白いビニールの制服を着た二十代男性と五十代女性が立っていた。
二十代男性のしゃべっている(というか、叫んでいる)言葉が、まったく、わからない。
何語なんだ??
と、思ったら、五十代女性がしゃべり返した(というか、叫び返した)。
こちらは中国語だった。
多分、北京語。
ということは、二十代男性のしゃべっていた(というか、叫んでいた)のは、中国語の方言だったのか!!
衝撃!!
あれで会話(日本人からすると、叫びあい)が成立するのか!
日本の食肉加工も、外国人が働いているんだなあとv

なんか、色々衝撃すぎるv     
posted by ちー at 21:19| ドキュメンタリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月02日

戦場でメシを食う

「戦場でメシを食う」
 佐藤和孝著 新潮新書刊

戦場ジャーナリストによる、取材先で食べたものエピソード。

日本人が海外に行って困るのが、まずトイレと食だと思う。
トイレに関しては、海外からの観光客が日本のトイレ礼賛で、トイレ関連動画をさんざんアップしているので、もちろんのこととして。
日本はごはんが美味しくて、世界中の美食が楽しめる国なので、それに慣れきった人間が、海外、まして戦場に行こうものなら、「帰国したら食べたいものリスト」で、脳内がいっぱいになってしまうんじゃないのか。

戦場ジャーナリストなので、その辺は覚悟の上なんだろうが、やはりヒドイ食のことも多いみたい。
意外と美味しいものがあったりするんだが、でも毎日同じメニューとか。

そういえば、某戦場カメラマンが「中華料理屋のない戦場は、マジ、ヤバイ」と言っていたっけ。
なんでも、戦場に集まるジャーナリスト目当てに、危険を顧みず、中国人がやってきて、他にライバル店がないために、一稼ぎしていくらしいのだが、その中国人すらいない、という戦場は、本当に本当にヤバイ現場なんだそうだ。

本書では中華料理屋がない現場がほとんど。
とてもヤバイところに行ってたのね・・・v
posted by ちー at 00:33| ドキュメンタリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月22日

なぜ、地形と地理がわかると古代史がこんなに面白くなるのか

「なぜ、地形と地理がわかると古代史がこんなに面白くなるのか」
 千田稔監修 歴史新書刊

地形、地理から古代史をひもといた本。

関東平野の立体模型に、粘菌を放つと、現在の鉄道網そっくりに広がっていくというのを聞いたことがある。
地形、地理の条件が、生き物の活動に大きく影響する。

遣唐使廃止は、唐の混乱と、日本の文化が発展したため、と習っていたが、地理的要因もあったと知って興味深かった。
日本と友好的だった百済が高句麗に滅ぼされて、朝鮮半島が高句麗に支配され、唐への航路は南寄りになり、航海で命を落とすことが増えたのも一因だとか。
しかも、遣唐使は唐の新年の行事に参加しなくてはならないため、逆算すると、9月に日本を発たねばならず、台風に遭うvv
そんな危険なことに、優秀な人材を出せないのも無理ない。

授業ではどうしても単純化した歴史を学ぶけれど、いろんな面から当時の事情を見るのも大事だなーと思った。
posted by ちー at 23:01| 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月08日

スリーピング・ドール 他

「スリーピング・ドール」
「ロードサイド・クロス」
「シャドウ・ストーカー」
「煽動者」
 ジェフリー・ディーヴァー著 文藝春秋刊

人間ウソ発見器こと、キャサリン・ダンスのシリーズ。
キネシクスと言われる、対象者の口調しぐさなどから供述の嘘を見抜き、尋問する捜査官で、カリフォルニア州モンテレー在住。
その辺をハチドリが飛び、オットセイやアシカの声が遠くに聞こえる、カリフォルニアの雰囲気が出てる。
あと、ライム&サックスシリーズでさんざん日本車をこきおろしている作者だが、さすがにカリフォルニアではキャラクターは日本車に乗せるしかなかったようだ(カリフォルニアは全米に先駆けて、排ガス規制を実施し、当初日本車以外、規制をクリアできなかったため、日本車のシェア率が高い)

主人公が夫に先立たれたシングルマザーということもあって、同じ著者のライム&サックスシリーズより、生活感が出てるなーと思う。
働きながらでも、子供の食事や送り迎えや、仕事以外にもやらなきゃならないことがたくさんあるのだから。

「シャドウ・ストーカー」のラストシーンはこれでいいのか?
あんなことされたら、絶対許せないと思うのだが。
次巻でその後がさらっと語られて、実は厳しく対処した、とかになるのかな。
と思ったんだけど、次巻で全く触れられていなかったので、許しちゃったらしい・・・。
いや、普通、許せんだろうvv

しかし「煽動者」のラストシーンも、えええ?な感じで、作者の感覚がよーわからん・・・。
アメリカ人、これでいいと思うのか?
だって、あの時点で二股・・・v
posted by ちー at 20:00| ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月20日

私は臓器を提供しない

「私は臓器を提供しない」
 近藤誠 他著 新書y刊

先日、オランダで全国民を脳死ドナーにするという話があった。
怖かったv
オランダ国民でなくてよかった。
しかし、もし旅行中にオランダで脳死になったら、外国人であってもドナーにされる危険性があるんだろうか?
北欧では全国民ドナーというのがたまにある。
やだな、そんなん。

結構前の話だが、東欧の小国からやってきたビジネスマンがアメリカで強盗に遭い、財布パスポートなど金目の物を取られて路上に放置され、発見されたときは脳死状態だった。
運び込まれた病院では、この人の身元をちゃんと確認することなく、臓器を摘出し、取れるだけの部位を取って、後にはわずかな皮膚と骨が残っただけだった。
国から一緒に来てた人が、彼がホテルに戻ってこないので、警察に届けでて、後日身元が判明した。
病院側は「身元がわかるものを持っていなかったから、浮浪者だと思った」と言い訳したが、彼はオーダースーツを着ており、内ポケットに名前が刺繍されていた。
珍しい名前で、警察に届けを出せば、身元が判明しただろうと言われた。
実際、そのスーツから身元が判明した。
(そもそも、浮浪者なら勝手にドナーにしてもいいのか?)
国際問題になったが、所詮、アメリカ相手に小国がどうこうできることはなく、うやむやにされたと記憶してる。

そこに脳死の体があれば、病院はどんな言い訳でもつけて、臓器を取る。
カネになるし、執刀数が増えれば病院としても売りになる。

脳死というのは、臓器移植のために作られた死だ。
私には、死とは思えない。
そもそも、死とは何かというと、個々によって意見は違う。
心臓が止まった時か、体が冷たくなった時か、遺族が死を受け入れた時か、人間らしい振る舞いができなくなった時とも言えるし、他者に忘れられた時だとも言える。
脳死は、臓器移植医の考える死だ。
死の概念が人によって違うのに、医学会で決めた死なので、国に認めさせただけだと思う。
脳死は、医師の判断のみで決められるので、さじ加減でどうとでもなるというのも不信感を抱かせることになると思う。
それこそ、浮浪者とか、身元不明とか、遺族がやいやい言ってこなさそうな患者が運ばれてきた場合、脳死と判定されやすくなるのではないかと。

本書にあるのだが、
「脳死はいずれ心臓も止まるから、死だという、すぐに死ぬから、この体に何をしてもかまわないということではない」
これは全くその通りで、若い女性の自殺のニュースを見た時に、
「もったいない。どうせ死ぬなら、やらせてくれればいいのに」
とある男性が言って、ぞっとした、という書き込みをネットで見た時と、同じ気持ちになった。

日本で初めて脳死からの臓器移植の際の流れが書かれているのだが、これでよく、移植をしたなと恐ろしく感じた。
「脳死だ、臓器提供だ、となったときに、何故か、麻酔医が主治医となる、外科医が臓器を取り出すために腹部にメスを入れると、ドナーの血圧が上がり、痛みを感じているようだということで、主治医の麻酔医が麻酔を施し、臓器を摘出、搬送、移植」
何故、死んでいる人間が痛みを感じるのだ?????
そこで、何故、止めなかった??????
執刀医はその体から臓器を取り出すことに、何の感情も抱かなかったのか。
臓器提供ありきで、コトが進んでいるのがよくわかる。
医者は「死んでいる」と言ったが、ほんとは死んでなかったんじゃと思わせる。

「交通事故で脳死になった女性の夫が、妻はドナーカードを持っていたと言う、じゃあとってきて、と言われて家に取りに帰る、はいこれです、と渡して、臓器提供の家族の同意が得られたことになる」
という流れなのだが、この女性が持っていたドナーカードは古く、脳死での移植に関する法律ができる前のもので、これで果たして本人の意思だと言えるのか疑問。
脳死患者が出たぞー!と、病院前にマスコミが押し掛け、移植あるのか?と報道合戦をする中、患者の治療より、脳死判定して、臓器移植をできるのかということばかりに、病院内も外も意識がいっていた感じ。

ドナーカードを持っていると、適切な救命医療をする前に打ち切られる可能性がある、と本書で心配されているが、まさにそんな感じ。

本書によると、常に脳死ドナーが不足している状態をなんとかするには、高速道路の制限速度の上限を10マイルあげればいい、と試算した人が、アメリカでいるそうだ。
いや、多分、冗談か嫌味なんだろうけど。
冗談か嫌味であってくれv
それと、アメリカで銃規制が進まないのは、脳死になる人の何割かが銃による犠牲者だから、とうがった見方さえできる、とか。
病気で脳死になるのは、脳血管になんらかの問題がある人が多く、高齢者で、ドナーとしては不適格、脳血管に問題があるということは、臓器もよい状態ではないから。
しかし、無謀運転の交通事故とか、荒っぽい喧嘩の果ての発砲事件とか、起こすのは若者で、ドナーとしてはとても優秀なんだとかでvv
コワイよ・・・。

とある口腔外科医は、人に会うと、口元ばかり見てしまい、
「あー、この人、受け口、ここをちょっと切って、ちょちょっといじればいいだけなのになー」
とかいうことを考えてしまうそうだ。
移植医療関係者も、人に会ったときは、
「この人の臓器はどれが使えそうかなー」
とか考えているのだろうか。

医療従事者と話していて思うことなんだけど、医者の中には、患者はまな板の上の鯉で、自分の好きにしていい、自分に手柄をくれるための存在、どうだ、上手に料理できただろう、と披露、自慢したいのであって、鯉が痛かろうが、辛かろうが気にしたことがないという感じの人がいる。
特に外科医の「俺は神」的な勘違いが怖い。
まあ、手術医だと、患者の麻酔がかかった姿しか見てないから、同じ生き物という感覚が持てないのかもしれないけど(手術前後にあいさつくらいはしてるけど)。
共感能力が高くて、患者に感情移入してたら、人の体にメスなんか刺せないとは思う。
しかし、なーvv

本書は脳死からの臓器移植に反対する立場の人、医者、思想家などの人たちの文章集。
ただ、賛成する人の立場もわからないではない。
本人と家族の同意がある場合はいいと思う。
私は反対なので、私や私の家族はドナーにならないし、提供も受けたくない。
逆に、提供を受けたい人や家族は、ドナーになる覚悟を持つべきだと思う。
国民すべてがドナーとかいうのはおかしい。
死の定義を国に押しつけられて、死んでいないと思っている体から臓器を取られるなんておかしい。
posted by ちー at 21:59| 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月09日

ウォッチメーカー 他

「ウォッチメーカー」
「ソウルコレクター」
「バーニングワイヤー」
 ジェフリー・ディーヴァー著 文藝春秋刊

ライム&サックスシリーズ。
「ウォッチメーカー」で出てきた人が続けて登場するので、三つまとめて。

前作で新人警官として出てきて、頭をがんがん殴られ、大けがした人がサブキャラとして定着した。
うん、この役どころの人、前もいたんだよ。
でも、大怪我で退職しちゃったようなんだ。
そりゃ、警察にいたら、色んなことはあるけど。
でもって、前の人のことがあるので、このキャラが危機に瀕するたび、緊張感が増す。
それは本を盛り上げる効果としてありなんだろうけど。

「コフィン・ダンサー」でも思ったけど、この作家の悪役は、悪いが魅力もある。
「ウォッチメーカー」もそういう悪役が出てくる。

「コフィン・ダンサー」に出てきたプロの殺し屋は、やってることが殺人じゃなければ、自分の哲学を持ち、それに沿って行動し、魅力的な人物だった。
やってることが殺人でなければ。

ウォッチメーカーを自称する人物も、やってることが殺人でなければ、好人物とも言える。
目的のために、ものすごく勉強する、自分の痛みとも向き合う。
その情熱が、殺人にしか向けられなかったのがv

同じ作家の本をたくさん読んでいると、癖が把握できて、展開も読めてくるが、この作者はなかなか読ませない。
どんだけひきだしあるんだ、すごいな。
posted by ちー at 22:34| ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月23日

遮断地区

「遮断地区」
 ミネット・ウォルターズ著 創元推理文庫刊

イギリスの低所得者層が暮す地区に、小児性愛者が引っ越してきたという噂から、反対デモを企画したが、それがやがて暴動へと発展してしまう。
噂の元になった人物のところへ、そうとは知らないまま訪問していた女医が、暴徒への盾として人質にされる。
一方で、噂の人物が元々住んでいた場所で、少女が行方不明になる。

低所得で、教育程度も低いため、小児性愛者と小児科の単語の区別がつかないまま、小児科医を「ヘンタイめ!」と襲ってしまうような人々が住んでいる地区。
クスリを使っている人も多いので、一旦騒ぎが起こると、あっという間に凶暴化、凶悪化してしまう。
小児性愛者は悪なので、私刑でもよし!となってしまって、火炎瓶などを用意。

もうね、ムチャクチャですわv
貧乏で、仕事もろくになくて、暇なのもイカンのだと思う。
でも福祉で食べていける。
貧乏なのに、クスリを買うことはできるっていうのがvvいや、盗んでるのかもしれんが。

ウォルターズなので、希望のある終わり方をするけど、読んでる間は、あの、あの、アイツが、気持ち悪くて気持ち悪くてvv
こいつには火炎瓶を投げたくなる気持ちがわかる・・・。

多分、本の中より、現実の方がひどいんだろうと思う。
posted by ちー at 23:33| ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月14日

石の猿 他

「石の猿」
「魔術師」
「12番目のカード」
 ジェフリー・ディーヴァー著 文藝春秋刊

ライム&サックスシリーズ。
「石の猿」は蛇頭による中国人の密入国に関する話で、中国ネタいっぱい。
「魔術師」はイリュージョニストが殺人者となり、捜査陣を翻弄する。
「12番目のカード」は黒人少女がレイプされそうになった事件をきっかけに、過去が現在に大きな影響をもたらす。

どれもページターナーで、これだけ高品質の本を量産できるとは、作者すごい。
しかも、シリーズもので、読者を飽きさせないように、毎回違う分野を深くつっこんでるのがすごい。
資料調べだけで数か月かけているそうで、よっぽど優秀なブレーンがついているのかな。

「コフィン・ダンサー」で犬死にした警官たちに交じって、大けがしたサブキャラが出てこなくなって、寂しい。
あの人、退職したのか・・・。
ひょうひょうとして、いい人だったのに。

あと、料理が得意で、ライムの毒舌をさらりとかわす、介護士トムさん(細身の美青年)。
一家に一人欲しい。
posted by ちー at 01:43| ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月06日

江戸の園芸

「江戸の園芸 自然と行楽文化」
 青木宏一郎著 ちくま新書刊

タイトルに園芸とあるが、三分の一もなく、あとは江戸の行楽と、公園のなりたち、みたいな内容。
園芸の本だと思って読んだので、ちょっと期待外れだった。
別の本を執筆したとき、削った分を、もったいなくて本にしたとのこと。
ああ、それで。
なんだかなーな、ばらばら感。
posted by ちー at 23:32| 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月04日

エンプティ・チェアー

「エンプティ・チェアー」
 ジェフリー・ディーヴァー著 文藝春秋刊

ライム&サックスシリーズの第三弾。

ライムが手術のために訪れた田舎町で、誘拐事件が起き、協力を依頼される。
NYで鑑識をしてきたライムにとって、他の地域では勝手が違う。
誘拐犯は何かと悪い噂のある虫好き少年。

そして、不測の事態で、ゲイだとばらされてしまうトムさん(ライムの介護士)vv
気の毒vv

表紙がしゃれてる。
英字で表記されてて、「h」の字だけ色が違って、長い影がついて、イスみたいに見えるようになってる。

posted by ちー at 15:54| ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする