2017年04月27日

召使いたちの大英帝国

「召使いたちの大英帝国」
 小林章夫著 洋泉社刊

ヴィクトリア時代のイギリスに、133万人もいた召使いたちについて。

ドラマ「ダウントンアビー」のシーズン1をちょこっと見たのだが、たくさんの使用人たちの人間模様とかもドラマの一部だったなあ、と本書。
ドラマを見る前に読んでおいたら、基礎知識があってよかったかもしれない。
posted by ちー at 23:54| 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月21日

慈悲のこころ

「慈悲のこころ 上下」
 フェイ・ケラーマン著 創元推理文庫刊

20代後半のシェイクスピアが、恩人の死の謎を調べ始めるうち、ユダヤ人少女と恋に落ちたり、冒険を体験したり、という展開が早いお話。
貧乏な脚本家で役者な彼が、演技力を活かして悪のアジトに潜入し(ようとして誘拐され)たり、ガリオン船に乗り込んだりと、
「おいおい、いくらなんでも、そこまで彼にやらせるのかv」
と突っ込みどころはあるにしろ、盛りだくさん、詰め込んだ話で、楽しく読めた。
posted by ちー at 21:23| 歴史小説(洋) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月17日

アメリカにいる、きみ 他

「アメリカにいる、きみ」
「明日は遠すぎて」
 C.N.アディーチェ著 河出書房新社刊

著者はナイジェリア女性で、アメリカに留学中、小説を発表し、短編、長編で色々な文学賞を受賞した。
本書は日本オリジナルの短編集。

確かに、短編集が苦手な私が、興味深く読めた。
文章がとてもうまい。
(訳者が作家であるために、語句の選び方が少々変わっているせいもあるかも)

ナイジェリア人が主人公で、舞台はナイジェリア、アメリカ、イギリスなど。
ジェンダーや移民、宗教や民族紛争の問題が、あからさまでなく語られる。
ナイジェリア出身というのを最大限活用している作家。
書くものを、書くべきものを持っているという点で、羨ましく、また恐ろしく感じると他の作家から評されているそうだ。

ただなあ、日本では、ナイジェリア人はたびたび犯罪でニュースになってるv
内乱で国が荒れて、国外に多くの人が出たのかもしれないが、他国で悪いことしてちゃダメだろvv
どーもナイジェリアの印象が悪いvv
posted by ちー at 20:50| 外国文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月11日

モンサントの嘘

「モンサントの嘘 日本では絶対報道されない 遺伝子組み換えテクノロジー企業の悪事」
 ブレット・ウィルコックス著 成甲書房刊

モンサントの種を使っているうち、ドツボにはまって、借金まみれ、自殺に追い込まれたインド農民がいるというのを前に聞いたことがあった。
(一度モンサントの種を使い始めると、他に乗り換えられなくなって、毎年種を購入するしかなくなるとかなんとか。不作の年もあるから、それで借金が加速するみたい)
(インドでは死んだ人の借金が帳消しになるという制度があるので、借金がかさむと自殺してしまう人が多いらしい)
しかし、本書によると、それが25万人もの数だとはvv
怖すぎるv
なんなんだ、モンサントv

農家一軒でもモンサントの種を使い始めると、近隣の農地に花粉が飛んでいって、勝手にモンサントの特許作物になってしまい、ある日モンサントから「特許侵害です」と訴えられるんだそうなvv
どうしてそんな話がまかり通ってしまうのだvv
当たり屋みたいだvv
モンサントの花粉から自分の農地を守る権利はないのかvv

しかし、訳者のあとがきで、
「モンサントはイルミナティ」
っていう記述が、メチャさめたvv
こんな記述がなかったら、もっと危機感を持てた気がする。
イルミナティがからむだけで、どうしてこんなにうさん臭くなるのだv

とはいえ、モンサントがなんだかなーvな印象をうけるのは、変わらないv
こういうのは、日本人にはよくわからないのだが、ここまで、
「悪事を働いてる」
っていう印象をふりまきながら、多くの自殺者の死体をばらまきながら、平然としてられる、神経ってどうなってるの?
ねえ、モンサント。
ここまで悪印象をあたえながら、そのまんまにしてるって。
いや、色々対策はしてるんだろうけど、でも悪印象を払しょくするのって難しい。
でもそんなモンサントが、アメリカとしては珍しい長寿企業というv

アメリカ政府に莫大な献金をしてるから、農民がいくら訴えても何も変わらないのか。
そういや、狂牛病隠しもあったな、アメリカ政府。
あれも食肉業者が莫大な献金をしてた。
posted by ちー at 00:06| 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月28日

蛇の形

「蛇の形」
 ミネット・ウォルターズ著 創元推理文庫刊

読んでいる間、すっごく気がめいったのと、心が痛くなったのとで、何度も中断してしまった。
人の心の中にはいろんなものがうごめいてて、それはわかってるんだけど、時代が1978年のイギリスってことで、偏見や差別がまかり通ってた時代なために、本当に醜い感情がいっぱいだったのだv
この人の作の場合、色々あっても少しの希望は見える、という終わり方になるので、それだけを支えに最後まで読んだ。
でも辛かった。

posted by ちー at 21:13| ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月21日

コメを選んだ日本の歴史

「コメを選んだ日本の歴史」
 原田信男著 文芸春秋刊

米を中心に日本史を語る本。

冒頭に農学者、渡部氏の言葉が紹介されていて、
「日本で米を自由に食べられるようになったのは、高度経済成長期であって、日本人は米食民族ではなく、厳密には米食悲願民族だ」
というのに大笑いしてしまった。
確かに。
米、米、こだわりすぎで、美味しいのを食べたすぎ。
「ごはん」が食事全体をさす言葉でもある日本、米を愛しすぎ。
白いご飯だけで食事が成立するようになったら、日本人を極めてる(笑)

でさあ、やっぱり、ごはんは美味しいよねえ。
米食悲願民族の自覚あるわ。
posted by ちー at 01:12| 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月15日

法に背いて

「法に背いて」
 マイケル・エバハート著 講談社文庫刊

ハワイで知事がエスコートレディといるところを殺された。
ハワイ独立派の老人が逮捕されるが・・・。

ハワイのことは疎い。
アメリカが力づくで、ネイティブから土地を奪ったのだということくらいしか。
ハワイの歴史とか現状とかもわかりつつ、話が進むのでありがたい。

ところであの人の浮気相手は、職務上問題はないのか???
あと、このタイトルは今いち。
posted by ちー at 01:13| ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月11日

氷の心臓

「氷の心臓」
 カイ・マイヤー著 あすなろ書房刊

アンデルセン生誕200年を記念してドイツで出版されたそうで、雪の女王がモチーフ。
先日、アナ雪が地上波初登場で話題になったが、あの展開に「おいおいvv」と正直思ってしまったv
本書は、ドイツ作家ということもあって、英米文学とは一味違う。

前に同じ作者のアダルトファンタジー作品を読んだが、展開が読めなくて新鮮だった。
本書は、うっひゃー!という感じの展開もあったりして、興味深い。
冬将軍が雪に餌をあげてるのが、くすっとなった。
posted by ちー at 22:00| ジュブナイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月08日

死体なき殺人

「死体なき殺人」
 マイケル・エバハート著 講談社文庫刊

ジョン・グリシャムとかスコット・トゥローとか、弁護士、検事が書いた法廷サスペンスが売れた後、雨後の筍のように、弁護士、検事が小説を書き、デビューしたそうで、その中で出てきた弁護士の著者の本作は、異例なほどの売れ行きとなったとか。
確かにこれがデビュー作とはすごい。
二転三転して、ぐいぐい読ませる。
共著として名前が上がっているので、その人が文筆業なのかもしれない。
原書では連名で出版されているが、日本版はエバハートの名前しかない。
著者は実際に死体なき殺人事件を担当し、それをモデルに本書を書いたそう。

しかしね、犯人はあの人かvv
あのう、主人公が間接的に殺人を犯したんじゃあ?みたいな感じでした。
posted by ちー at 00:43| ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月02日

日本人のためのアフリカ入門

「日本人のためのアフリカ入門」
 白戸圭一著 ちくま新書刊

よくある入門書というと、アフリカの歴史、自然の概要みたいな感じなんだけど、本書は新聞記者が書いただけあって、マスコミがどうアフリカを伝えてきたか、といった内容。

紛争中のソマリアで一般人が戦闘に巻き込まれて死亡する率より、日本人の自殺率の方が高いという事実にはびっくりさせられたし、考えさせられた。
posted by ちー at 22:55| 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする